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デスクトップオブジェ

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 闇に浮かびあがるヨットのセールのような絶妙なカーブ。 向きを変えて少し明るくします。 もうおわかりですね。ジェットエンジンのブレード。 冷却用の穴も開いてないし、表面の焼けもなし。さらに上端に固定部材がついているので、おそらく圧縮機の静翼でしょうね。 かれこれ10年前、成田航空科学博物館のジャンク市で買い求めたものです。お値段は見ての通り。 長らく机の上に転がしていたのですが、コロナで時間が増えたおかげで『磨いたら光るんじゃなかろうか』と思って耐水ペーパーでこすり始めたのが苦難の始まり。 硬いのなんの。さすがチタン合金。1週間位かかってなんとか輝く面が出てきました。 光ってきたら今度はまともな置物にしたくなりました。とはいえ金はかけたくないし。 ホームセンターをうろつきまわって買ってきたのがサイズ違いのデカいワッシャ3枚。接着剤で貼り合わせて段差をと穴をエポキシパテで埋め、ひたすらペーパーをかけました。下塗りをして台座の完成です。 ブレードと台座はエポキシより強力な接着剤(メタルロック)で接着。この接着剤、「チコちゃんに叱られる」で紹介されていた最強の接着剤、SGA(Second Generation Aclylic)の一般市販品。ホームセンターで手に入ります。 仕上げに、ブレードをマスキングして、台座にちりめん塗料をスプレーし、底に革を貼って完成です。かみさんに見せたら「ふーん」でおしまい… 今日も最後まで駄文にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。 『にほんブログ村』のランキングに参加しています。よろしかったら一票お願いいたします。 にほんブログ村 にほんブログ村

メカの塊

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妖しげに光る歯車。ぎっしりと詰まった部品。 裏から見ても歯車やバネ、そして幾多のリンク。これは一体何でしょう。 正解はこちら。カメラがお好きな方ならおわかりのことと思います。そう、縦走りのフォーカルプレーンシャッターです。名称は「コパルスクエア」。コパルがカメラメーカーに供給し始めた1960年当時の名称は「コパルスケヤ」。 これは初期のフルメカ仕様のものです。バルブ(B)、1秒から1/1,000秒まで全速メカ制御です。前回ニコイチで修復したNikomat FTnの残骸のひとつ。こういうメカの塊になぜかシビレます。 コパルのオリジナルだとずっと思っていたのですが、調べてみたら基本原理の発明者は別にいました。茶谷薫寿(ちゃたにくんじゅ)という方です。フィルム自動現像機などを製造販売していたエフシー製作所の創業者。文系のご出身にもかかわらず無類のメカ好きで、正規教育を受けた技術者では発想できないシャッターを生み出したのだとか。 数々の特許を取得した後、量産をコパルに委託したのだそうです。後にコパルが独自に実用新案を取得して茶谷に特許料を支払わなくなり、10年もの長きに渡って法廷で争い、最後は小メーカーの体力負け。エフシー製作所の方は、その後超高速自動現像機などで業績を伸ばしたようですが、リーマンショックのあおりで2010年に自己破産してしまったようです。 半世紀以上昔に作られたメカシャッターは私の机上の置物に加わりました。 『にほんブログ村』のランキングに参加しています。よろしかったら一票お願いいたします。  にほんブログ村 にほんブログ村

コロナ禍とNikomat

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この前書いてから早9ヶ月。世の中ガラリと変わってしまいましたね。 コロナで在宅勤務になったので、通勤にかかる往復3時間半が自分の時間になりました。思うように外出できないのは困りますが、家でやりたいことはし放題。ということで、やったことの記録です。 最初は、前回の流れでカメラ。写真は修復が完了したNikomat FTnです。 前回、NIKKOR 50mm F1.4(非Ai)とFUJI X-E2の撮影記を書きましたが、オールドNIKKORを見合うボディにつけてやりたくなりました。で、手に入れたのがNikomat FTnのジャンク、1,000円也。動作はするのですがプリズムにひどい腐食があります。 プリズムを外して清掃すればいいやと思ったのが浅はかで、腐食は銀コートしてあるペンタ面。こりゃだめだ。プリズムのまともなジャンクをもう1台入手しました。こちらはシャッターを切るとミラーが戻らない。ニコイチでの修復と相成りました。 ボディ2台の下に敷いてあるのは、修復後のボディに貼ろうと革ハギレ屋さんで買ってきたトカゲ皮。よく見るとトカゲの形が残っています。画面右下の3つに分かれているところがおそらく脚とシッポ。 修復途中のボディです。 組んだりバラしたりしているうちにハンダ付けしてあるところからリード線が取れてしまったり、メーターの針を曲げてしまったり... 無事修復が完了し、革も貼り替えて完成です。 ストラップは1,000円の革紐で自作。レンズフードのちりめん塗装も自動車用のスプレーで自分で塗りました。業者に塗装を頼むと6,000円以上かかるみたいですが、自分で塗ればスプレーが1,500円ほど(楽天やアマゾンで買えます)。小物なら100個以上塗れそうです。 冷蔵庫に10年以上保管していたネガフィルムを入れて試し撮りしてみたところ、ちゃんと写りました。心配していたフォーカスも問題なし。色はもっとおかしな色調になるかと思っていましたが、意外とまとも。 最後まで駄文にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。 『にほんブログ村』のランキングに参加しています。よろしかったら一票お願いいたします。   にほんブログ村   にほんブログ村