ロンドン訪問記 その4 -RAFミュージアム(第一次大戦後から第二次大戦にかけて)-

次は両大戦間の頃の機体です。時代背景としては大雑把に言って映画『紅の豚』で描かれた頃です。

最初は、ピカピカの複葉機。主に軽爆撃機として採用されたHawker Hart。


Hawker Hartに搭載されたRolls-Royce Kestrel 1B。液冷V型12気筒21.2リットル、695hp。後にスピットファイアのエンジンとして名を馳せたRolls-Royce Merlinの開発につながっていくエンジンです。


Bristol Bulldog。複葉単座戦闘機です。むき出しの空冷エンジン(ブリストル ジュピターV2F)がカッコイイ。


エンジン部分のアップ。たまりませんねぇ。


レストア中の飛行艇です。Supermarine Southampton I。
艇体半ばから尾翼にかけて反り上がっている形と垂直尾翼の形が、『紅の豚』で空賊が乗っていた飛行艇に似ています(空賊の飛行艇の垂直尾翼は3枚ではなく2枚でしたが...)。
SouthamptonはI型だけが木製。磨き上げられた艇体は飛行機というよりクルーザー。

飛行艇をもうひとつ。こちらは、Supermarine Stranraer。ストランレアあるいはストランラーと読むらしいです。
先程のSouthamptonの後期型。第二次大戦に入ると主に哨戒任務用に実戦配備されたものの、性能がイマイチで、実戦任務から外されて主に訓練用として使われ、その後民間に払い下げられて旅客用として1950年代まで使われたそうです。
乗員や地上クルーの評価も芳しいものではなく、不名誉なあだ名をたくさんつけられたのだとか。最たるものの一つが「whistling shithouse」。「whistling」はヒューヒュー鳴る、「shithouse」は野外に設置された扉のないトイレのこと。同機のトイレは外気にさらされていて飛行中はヒューヒューと鳴ったのだとか。
Stranraerの垂直尾翼は2枚だし、空賊の飛行艇の飛び方からすると、こちらのほうが似てるかもしれません。
先程のSouthamptonもStranraeも設計はスピットファイアを設計したレジナルド・ミッチェル。なんでもかんでもうまくいくわけではないのですね。

操縦席部分のアップ。うーん、見るからに性能よくなさそう....。

次は第二次大戦機です。


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